衣類の「取扱説明書」である洗濯表示。
2016年12月から、これまで50年間使用されてきた日本独自の洗濯表示が、国際規格(ISO)に合わせるかたちで変更され、マークの種類も22種類から41種類となりました。
覚えるのが大変そうですが、規則性のあるマークなので、一度覚えてしまえば難しくありません。
この機会に確認をしておきましょう。
第33回の介護福祉士試験では、生活支援技術の分野で、この洗濯表示の記号の意味を問う問題が出題されました。
目次 非表示
洗濯表示マークは5つの「基本記号」+「付加記号」の組み合わせでできています。
まずは、5つの「基本記号」を確認しましょう。
5つの基本記号
洗濯 | 漂白 | 乾燥 | アイロン | クリーニング |
まずはこの5種類のマークを覚えましょう。
付加記号
付加記号は、温度や強さなどを表す「数字や記号」のことです。
5つの基本記号と組み合わせて使用されます。
温度を表す記号
乾燥機やアイロンの温度は「点」で表します。
低温 | 中温 | 高温 |
110℃まで | 150℃まで | 200℃まで |
上限温度を表す記号
基本記号の中の数字は、液体の「(上限)温度」を表します。
30 | 40 | 50 | 60 | 70 | 95 |
強さを表す記号
基本記号の下に、「横線」で強さを表します。
通常の強さ | 弱い | 非常に弱い |
線なし |
使用禁止
基本記号に「☓」がついている場合、「その操作を禁止する」という意味になります。
家庭洗濯
30℃を限度とした、通常の洗濯ができる | |
30℃を限度とした、弱い洗濯ができる | |
30℃を限度とした、非常に弱い洗濯ができる | |
洗濯液の温度は40℃を限度とした手洗いができる | |
家庭洗濯はできない |
漂白
塩素及び酸素系漂白剤による漂白処理ができる | |
酸素系漂白剤による漂白処理ができるが 塩素系漂白処理による漂白処理はできない | |
漂白処理はできない |
乾燥
タンブル乾燥処理
洗濯処理後のタンブル乾燥処理ができる (高温乾燥:排気温度の上限は最高80℃) | |
洗濯処理後のタンブル乾燥処理ができる (高温乾燥:排気温度の上限は最高60℃) | |
洗濯処理後のタンブル乾燥処理はできない |
自然乾燥処理(つり干し)
つり干し乾燥がよい | |
日陰でのつり干し乾燥がよい | |
ぬれつり干し乾燥がよい | |
日陰でのぬれつり干し乾燥がよい |
自然乾燥処理(平干し)
平干し乾燥がよい | |
日陰での平干し乾燥がよい | |
ぬれ平干し乾燥がよい | |
日陰でのぬれ平干し乾燥がよい |
アイロン
底面温度200℃を限度として アイロン仕上げ処理ができる | |
底面温度150℃を限度として アイロン仕上げ処理ができる | |
底面温度110℃を限度として スチームなしでアイロン仕上げ処理ができる | |
アイロン仕上げ処理はできない |
クリーニング
ドライクリーニング処理
パークロロエチレン及び石油系溶剤で 通常のドライクリーニング処理ができる | |
石油系溶剤で 通常のドライクリーニング処理ができる | |
ドライクリーニング処理はできない |
※「強さ」を表す横線が1本つくことがあります。
ウエットクリーニング処理
通常のウエットクリーニング処理ができる | |
ウエットクリーニング処理ができない |
※ウエットクリーニングは、クリーニング店が特殊な技術で行うプロの水洗いと仕上げまでを含む洗濯です。
※「強さ」を表す横線が1本もしくは2本つくことがあります。
第33回 生活支援技術
問題51 図の洗濯表示の記号の意味として、正しいものを1つ選びなさい。
洗濯表示マークに示される数字は、液温の上限を意味しているので不正解。
洗濯表示マークに示される数字は、液温の上限を意味しているので不正解。
洗濯表示マークに示される数字は、液温の上限を意味しているので不正解。
数字の30は「液温の上限」を、下部の線の1本は「弱い洗濯」ができることを示しているので正解。
非常に弱い洗濯の場合には、下部の先は2本なので不正解。
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