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<領域:人間と社会>
①人間の尊厳と自立
中項目 | 小項目(例示) |
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1)人間の尊厳と利用者主体 | ・人間の多面的理解 ・人間の尊厳 ・利用者主体の考え方、利用者主体の実現 |
2)人権・福祉の理念 | ・人権思想、福祉理念の歴史的変遷 ・人権尊重 |
3)ノーマライゼーション | ・ノーマライゼーションの考え方、ノーマライゼーションの実現 |
4)QOL | ・QOLの考え方 |
中項目 | 小項目(例示) |
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1)自立の概念 | ・自立の考え方 |
2)尊厳の保持と自立 | ・自己決定、 自己選択 ・意思決定 ・権利擁護、アドボカシー |
②人間関係とコミュニケーション
中項目 | 小項目(例示) |
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1)人間関係と心理 | ・自己覚知、他者理解、自己開示、ラポール ・グループダイナミクス |
2)対人関係とコミュニケーション | ・コミュニケーションの意義と目的 ・コミュニケーションの特徴と過程 ・コミュニケーションを促す環境 ・対人関係とストレス |
3)コミュニケーション技法の基礎 | ・言語的コミュニケーション ・非言語的コミュニケーション ・物理的距離、心理的距離(パーソナルスペース) ・受容、共感、傾聴 ・相談面接の基礎 |
中項目 | 小項目(例示) |
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1)介護サービスの特性 | ・ヒューマンサービスの特性 ・介護実践とマネジメント |
2)組織と運営管理 | ・組織の構造と管理 ・福祉サービス提供組織の機能と役割 ・コンプライアンスの遵守 |
3)チーム運営の基本 | ・チームの機能と構成 ・リーダーシップ、フォロワーシップ ・リーダーの機能と役割 ・業務課題の発見と解決の過程(PDCAサイクルなど) |
4)人材の育成と管理 | ・OJT、Off-JT、SDS ・ティーチング、コーチング ・スーパービジョン、コンサルテーション |
③社会の理解
中項目 | 小項目(例示) |
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1)生活の基本機能 | ・生活の概念 ・家庭生活機能(生産・労働、教育、養育、保健・福祉、生殖、安らぎ・交流など) |
2)ライフスタイルの変化 | ・雇用労働の進行、女性労働の変化、雇用形態の変化 ・少子化、健康寿命の延長 ・余暇時間 ・ワークライフバランス ・生涯学習、地域活動への参加 |
3)家族 | ・家族の概念 ・家族の構造と形態 ・家族の機能と役割 ・家族の変容 ・家族観の多様性 |
4)社会、組織 | ・社会、組織の概念 ・社会、組織の機能と役割 ・グループ支援、組織化 |
5)地域、地域社会 | ・地域、地域社会、コミュニティの概念 ・地域社会の集団、組織 ・地域社会の変化(産業化、都市化、過疎化など) |
6)地域社会における生活支援 | ・生活支援と福祉 ・自助、互助、共助、公助 |
中項目 | 小項目(例示) |
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1)地域福祉の発展 | ・地域福祉の理念 ・地域福祉の推進 |
2)地域共生社会 | ・地域共生社会の理念(ソーシャル・インクルージョン、多文化共生社会など) |
3)地域包括ケア | ・地域包括ケアの理念 ・地域包括ケアシステム |
中項目 | 小項目(例示) |
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1)社会保障の基本的な考え方 | ・社会保障の理念(意義、目的) ・社会保障の概念(機能、役割、範囲) |
2)日本の社会保障制度の発達 | ・日本の社会保障制度の基本的な考え方、憲法との関係性 ・戦後の緊急援護と社会保障の基盤整備 ・国民皆年金、国民皆保険 ・社会福祉六法 ・社会福祉基礎構造改革 |
3)日本の社会保障制度のしくみの基本的理解 | ・社会保障の構成(社会保険、公的扶助、社会福祉、公衆衛生など) ・社会保障の財源 ・社会保障の実施運営体制(社会福祉事務所、保健所など) ・民間保険制度 |
4)現代社会における社会保障制度の課題 | ・人口動態の変化、少子高齢化 ・社会保障の給付と負担 ・社会保障費用の適正化・効率化 ・持続可能な社会保障制度 ・地方分権、社会保障構造改革 |
中項目 | 小項目(例示) |
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1)高齢者福祉の動向 | ・高齢者の福祉の動向と課題 |
2)高齢者福祉に関する制度 | ・高齢者の福祉に関する法律や制度の歴史的変遷 ・高齢者の福祉に関する法律や制度の概要 |
3)介護保険制度 | ・介護保険制度の目的 ・介護保険制度の実施体制 (国、都道府県、市町村の役割など) ・保険者と被保険者 ・財源と利用者負担 ・利用手続き(申請、 認定、 契約、 不服申し立てなど) ・保険給付サービスの種類・内容 ・サービス事業者・施設 ・地域支援事業 ・地域での支援体制(地域包括支援センター、 地域ケア会議など) ・介護保険制度におけるケアマネジメントと介護支援専門員の役割 |
中項目 | 小項目(例示) |
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1)障害者福祉の動向 | ・障害児・障害者の福祉の動向と課題 |
2)障害者の定義 | ・各法における障害児・障害者の定義 |
3)障害者福祉に関する制度 | ・障害者の福祉に関する法律や制度の歴史的変遷 ・障害者の福祉に関する法律や制度の概要 |
4)障害者総合支援制度 | ・障害者総合支援制度の目的 ・障害者総合支援制度の実施体制 (国、都道府県、市町村の役割など) ・児童福祉法の実施体制(国、都道府県、市町村の役割など) ・財源と利用者負担 ・利用手続き(申請、 認定、 契約、 不服申し立てなど) ・自立支援給付・障害児施設サービスの種類と内容(介護給付、訓練等給付、 自立支援医療、 補装具、障害児通所支援、障害児入所支援など) ・サービス事業者、施設 ・地域生活支援事業 ・地域での実施体制(協議会など) ・障害者総合支援制度におけるケアマネジメントと相談支援専門員の役割 |
中項目 | 小項目(例示) |
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1)個人の権利を守る制度 | ・社会福祉法における権利擁護のしくみ ・個人情報保護に関する制度 ・成年後見制度 ・消費者保護に関する制度 ・児童・障害者・高齢者の虐待防止に関する制度 ・DV防止法 |
2)地域生活を支援する制度 | ・バリアフリー法 ・日常生活自立支援事業 ・高齢者住まい法 ・災害時に関する制度 (災害時要配慮者支援) |
3)保健医療に関する制度 | ・医療保険制度 ・高齢者保健医療制度(特定健康診査など) ・生活習慣病予防、 その他健康づくりのための施策 ・難病対策 ・結核・感染症対策 ・HIV/エイズ予防対策 ・薬剤耐性対策 |
4)介護と関連領域との 連携に必要な制度 | ・医療関係法規(医療関係者、医療関係施設) ・行政計画(地域福祉計画、 老人福祉計画、障害者福祉計画、医療介護総合確保推進法に規定する計画など)の関連性 |
5)貧困と生活困窮に関する制度 | ・生活保護法の目的 ・保護の種類と内容 ・保護の実施機関と実施体制 ・生活困窮者自立支援法の概要 |
<領域:介護>
④介護の基本
中項目 | 小項目(例示) |
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介護福祉を取り巻く状況 | ・家族機能の変化 ・地域社会の変化 ・介護需要の変化 ・小項目(例示) ・介護福祉の発展 ・介護ニーズの複雑化、多様化 ・介護従事者の多様化 |
介護福祉の歴史 | ・日本における介護の歴史 ・介護福祉士の成り立ち |
介護福祉の基本理念 | ・尊厳を支える介護(ノーマライゼーション、QOL) ・自立を支える介護(自立支援、 利用者主体) |
中項目 | 小項目(例示) |
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介護福祉士の役割 | ・社会福祉士及び介護福祉士法(定義、義務、 名称独占、登録) ・医師法第17条及び保助看法第31条の解釈(通知)に基づく内容 ・介護福祉士資格取得者の状況 |
介護福祉士の機能 | ・介護福祉士の活動の場と役割(地域共生社会、介護予防、災害、 人生の最終段階、 医療的ケア) ・専門職集団としての役割と機能(職能集団、 学術団体) |
中項目 | 小項目(例示) |
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専門職の倫理 | ・職業倫理と法令遵守 ・利用者の人権と介護(身体拘束禁止、 虐待防止など) ・プライバシーの保護 |
中項目 | 小項目(例示) |
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介護福祉における自立支援 | ・自立支援の考え方 ・利用者理解の視点(ICF、エンパワメント、ストレングス) ・意思決定支援 |
生活意欲と活動 | ・社会参加(生きがい、役割、 趣味、レクリエーションなど) ・アクティビティ ・就労に関する支援 |
介護予防 | ・介護予防の意義、 考え方(栄養、運動、 口腔ケアなど) ・介護予防システム |
リハビリテーション | ・リハビリテーションの意義、考え方 ・生活を通したリハビリテーション |
自立と生活支援 | ・家族、地域との関わり ・生活環境の整備 ・バリアフリー、ユニバーサルデザインの考え方 |
中項目 | 小項目(例示) |
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生活の個別性と多様性 | ・生活の個別性と多様性の理解(生活史、価値観、生活習慣、生活様式、生活リズムなど) |
高齢者の生活 | ・高齢者の生活の個別性と多様性の理解 ・生活を支える基盤(経済、制度、健康など) ・生活ニーズ ・家族、地域との関わり ・働くことの意味と地域活動 |
障害者の生活 | ・障害者の生活の個別性と多様性の理解 ・生活を支える基盤(経済、制度、健康など) ・生活ニーズ ・家族、地域との関わり ・働くことの意味と地域活動 |
家族介護者の理解と支援 | ・家族介護者の現状と課題 ・家族会 |
中項目 | 小項目(例示) |
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介護を必要とする人の生活を支 えるしくみ | ・地域連携の意義と目的 ・ケアマネジメントの考え方 ・地域包括ケアシステム |
介護を必要とする人の生活の場 とフォーマルな支援の活用 | ・生活の拠点(住環境・地域環境) ・介護保険サービスの活用 ・障害福祉サービスの活用 |
介護を必要とする人の生活の場 とインフォーマルな支援の活用 | ・地域住民・ボランティア等のインフォーマルサポートの機能と役割 |
中項目 | 小項目(例示) |
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他の職種の役割と専門性の理解 | ・福祉職の役割と専門性 ・保健・医療職の役割と専門性 ・栄養・調理職の役割と専門性 ・その他の関連職種 |
多職種連携の意義と課題 | ・チームアプローチの意義と目的 ・チームアプローチの具体的展開 |
中項目 | 小項目(例示) |
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介護における安全の確保 | ・介護事故と法的責任 ・危険予知と危険回避(観察、正確な技術、予測、分析、対策など) ・介護におけるリスク(ヒヤリハット、 住宅内事故、災害、社会的リスクなど) ・リスクマネジメントの意義と目的 |
事故防止、安全対策 | ・セーフティマネジメント ・防火・防災・減災対策と訓練 ・緊急連絡システム |
感染対策 | ・感染予防の意義と目的 ・感染予防の基礎知識と技術 ・感染症対策 |
薬剤の取り扱いに関する基礎知 識と連携 | ・服薬管理の基礎知識 ・薬剤耐性の基礎知識 |
中項目 | 小項目(例示) |
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介護従事者を守る法制度 | ・労働基準法と労働安全衛生法 ・労働安全と環境整備(育休・介護休暇) ・労働者災害と予防 |
介護従事者の心身の健康管理 | ・心の健康管理(ストレスマネジメント、 燃え尽き症候群、感情労働) ・身体の健康管理(感染予防と対策、腰痛予防と対策など) |
⑤コミュニケーション技術
中項目 | 小項目(例示) |
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介護を必要とする人とのコミュニケーションの目的 | ・信頼関係の構築 ・共感的理解 |
コミュニケーションの実際 | ・話を聴く技術 ・感情を察する技術 ・意欲を引き出す技術 ・意向の表出を支援する技術 ・納得と同意を得る技術 |
中項目 | 小項目(例示) |
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家族とのコミュニケーションの目的 | ・信頼に基づく協力関係の構築 ・家族の意向の表出と気持ちの理解 |
家族とのコミュニケーションの実際 | ・情報共有 ・話を聴く技術 ・本人と家族の意向を調整する技術 |
中項目 | 小項目(例示) |
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障害の特性に応じたコミュニケ ーションの実際 | ・視覚障害のある人とのコミュニケーション ・聴覚・言語障害のある人とのコミュニケーション ・認知・知的障害のある人とのコミュニケーション ・精神障害のある人とのコミュニケーション |
中項目 | 小項目(例示) |
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チームのコミュニケーションの目的 | ・介護職チーム内のコミュニケーション ・多職種チームとのコミュニケーション ・情報発信と共有 |
チームのコミュニケーションの実際 | ・報告・連絡・相談の意義と目的、 方法、留意点 ・説明の技術(資料作成、 プレゼンテーションなど) ・会議の意義と目的、 種類、 方法、留意点 ・介護記録の意義と目的、 種類、方法、留意点 ・情報の活用と管理(ICTの活用・記録の管理の留意点など) |
⑥生活支援技術
中項目 | 小項目(例示) |
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介護福祉士が行う生活支援の 意義と目的 | ・生活支援の意義 ・生活支援の目的 |
生活支援と介護過程 | ・ICFの視点にもとづくアセスメント ・活動・参加すること(生活)の意味と価値 ・根拠に基づく生活支援技術 |
多職種との連携 | ・生活支援とチームアプローチ |
中項目 | 小項目(例示) |
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居住環境整備の意義と目的 | ・居住環境整備の意義 ・居住環境整備の目的 |
居住環境整備の視点 | ・住み慣れた地域での生活の継続 ・安全で住み心地のよい生活の場づくりの工夫 ・快適な室内環境の整備 ・災害に対する備え ・住宅改修 ・住宅のバリアフリー、 ユニバーサルデザイン |
対象者の状態・状況に応じた留 意点 | ・感覚機能、 運動機能、 認知機能、知的機能が低下している人の留意点 ・身体疾患、精神疾患がある人の留意点 ・集団生活における工夫と留意点 ・在宅生活における工夫と留意点(家族・近隣との関係、多様な暮らし) |
中項目 | 小項目(例示) |
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移動の意義と目的 | ・移動の意義 ・移動の目的 |
移動介護の視点 | ・移動への動機づけ ・自由な移動を支える介護 ・用具の活用と環境整備 |
移動・移乗の介護の基本となる 知識と技術 | ・基本動作(寝返り、 起き上がり、 立ち上がり) ・姿勢の保持(ポジショニング、シーティング) ・歩行の介護 ・車いすの介護 ・その他の福祉用具を使用した移動、移乗 |
対象者の状態・状況に応じた留 意点 | ・感覚機能、運動機能、 認知機能、知的機能が低下している人の留意点 ・身体疾患、精神疾患がある人の留意点 |
中項目 | 小項目(例示) |
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身じたくの意義と目的 | ・身じたくの意義 ・身じたくの目的 |
身じたくの介護の視点 | ・その人らしさ、社会性を支える介護の工夫 ・生活習慣と装いの楽しみを支える介護の工夫 ・用具の活用と環境整備 |
身じたくの介護の基本となる知 識と技術 | ・整容(洗面、 スキンケア、 整髪、ひげ、爪の手入れ、化粧など) ・口腔の清潔 ・衣服着脱 |
対象者の状態・状況に応じた留 意点 | ・感覚機能、運動機能、 認知機能、知的機能が低下 している人の留意点 ・咀嚼・嚥下機能が低下している人の留意点 ・身体疾患、精神疾患がある人の留意点 |
中項目 | 小項目(例示) |
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食事の意義と目的 | ・食事の意義 ・食事の目的 |
食事介護の視点 | ・おいしく食べることを支える介護の工夫 ・用具の活用と環境整備 |
食事介護の基本となる知識と技 術 | ・食事の姿勢 ・誤嚥、窒息、脱水の気づきと対応 |
対象者の状態・状況に応じた介 護の留意点 | ・感覚機能、運動機能、 認知機能、知的機能が低下している人の留意点 ・咀嚼・嚥下機能が低下している人の留意点 ・身体疾患、精神疾患がある人の留意点 |
中項目 | 小項目(例示) |
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入浴・生活保持の介護の目的 | ・入浴・清潔保持の意義 ・入浴・清潔保持の目的 |
入浴・生活保持の介護の視点 | ・安楽・快適な入浴を支える介護の工夫 ・用具の活用と環境整備 |
入浴・清潔保持の介護の基本と なる知識と技術 | ・入浴 ・シャワー浴 ・部分浴(手、足、陰部など) ・清拭 ・洗髪 |
対象者の状態・状況に応じた介 護の留意点 | ・感覚機能、運動機能、 認知機能、知的機能が低下している人の留意点 ・身体疾患、精神疾患がある人の留意点 |
中項目 | 小項目(例示) |
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排泄の意義と目的 | ・排泄の意義 ・排泄の目的 |
排泄介護の視点 | ・気持ちよい排泄を支える介護の工夫 ・用具の活用と環境整備 |
排泄介護の基本となる知識と技 術 | ・トイレ ・ポータブルトイレ ・採尿器・差し込み便器 ・おむつ |
対象者の状態・状況に応じた留 意点 | ・感覚機能、運動機能、 認知機能、知的機能が低下している人の留意点 ・身体疾患、精神疾患がある人の留意点 ・失禁、 便秘・下痢などがある人の留意点 |
中項目 | 小項目(例示) |
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家事の意義と目的 | ・家事の意義 ・家事の目的 |
家事支援の視点 | ・家事をすることを支える介護 ・用具の活用と環境整備 |
家事支援の基本となる知識と技 術 | ・家庭経営、家計の管理 ・買い物 ・衣類・寝具の衛生管理(洗濯、 裁縫など) ・調理、献立、食品の保存、 衛生管理 ・掃除・ごみ捨て |
対象者の状態・状況に応じた留 意点 | ・感覚機能、 運動機能、 認知機能、知的機能が低下している人の留意点 ・身体疾患、精神疾患がある人の留意点 |
中項目 | 小項目(例示) |
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休息 睡眠の意義と目的 | ・休息と睡眠の意義 ・休息と睡眠の目的 |
休息・睡眠の介護の視点 | ・活動に繋がる休息を支える介護の工夫 ・心地よい眠りを支える介護の工夫 ・休息と睡眠の環境整備 |
休息・睡眠の基本となる知識と 技術 | ・安眠を促す方法(安楽な姿勢、 寝具の選択と整え、リラクゼーションなど) ・生活リズム ・不眠時の対応 |
対象者の状態・状況に応じた留 意点 | ・感覚機能、運動機能、 認知機能、知的機能が低下している人の留意点 ・身体疾患、精神疾患がある人の留意点 |
中項目 | 小項目(例示) |
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人生の最終段階にある人への介護の視点 | ・人生の最終段階の社会的、文化的、心理的、身体的意義と目的 ・尊厳の保持 ・アドバンス・ケア・プランニング ・家族や近親者への支援 |
人生の最終段階を支えるため の基本となる知識と技術 | ・終末期の経過に沿った生活支援 ・臨終時のケア ・死後のケア |
人生の最終段階を支えるため の基本となる知識と技術 | ・死の準備教育 ・グリーフケア ・デスカンファレンス |
中項目 | 小項目(例示) |
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福祉用具活用の意義と目的 | ・福祉用具活用の意義と目的(社会参加、 外出機会の拡大、快適性・効率性、介護者負担の軽減) |
福祉用具活用の視点 | ・自己実現 ・福祉用具が活用できるための環境整備 ・個人と用具をフィッティングさせる視点 ・福祉機器利用時のリスクとリスクマネジメント |
適切な福祉用具選択の知識と 留意点 | ・福祉用具の種類と制度(介護保険、 障害者総合支援法)の理解 ・移動支援機器の活用 ・介護ロボットの活用 |
⑦介護過程
中項目 | 小項目(例示) |
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介護過程の意義と目的 | ・介護過程展開の意義 ・介護過程展開の目的 |
介護過程を展開するための一 連のプロセスと着眼点 | ・アセスメント(意図的な情報収集・分析、ニーズの明確化・課題の抽出) ・計画立案(目標の共有) ・実施(経過記録) ・評価 (評価の視点、再アセスメント・修正) |
中項目 | 小項目(例示) |
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介護過程とチームアプローチ | ・介護サービス計画(ケアプラン)と介護過程の関係 ・他の職種との連携 ・カンファレンス ・サービス担当者会議 |
中項目 | 小項目(例示) |
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対象者の状態、状況に応じた介護過程の展開 | ・自立に向けた介護過程の展開の実際 ・事例報告、 事例検討、事例研究 |
<領域:こころとからだのしくみ>
⑧こころとからだのしくみ
中項目 | 小項目(例示) |
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健康の概念 | ・WHOの定義 |
人間の欲求の基本的理解 | ・基本的欲求 ・社会的欲求 |
自己概念と尊厳 | ・自己概念に影響する要因 ・自立への意欲と自己概念 ・自己実現と生きがい |
こころのしくみの理解 | ・脳とこころのしくみの関係 ・学習・記憶・思考のしくみ ・感情のしくみ ・意欲・動機づけのしくみ ・適応と適応規制 |
中項目 | 小項目(例示) |
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からだのしくみの理解 | ・からだのつくりの理解(身体各部の名称) ・人体の構造と機能 ・細胞・組織・器官・器官系 |
生命を維持するしくみ | ・恒常性(ホメオスタシス) ・自律神経系 ・生命を維持する徴候の観察(体温、脈拍、呼吸、血圧など) |
中項目 | 小項目(例示) |
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移動に関連したこころとからだのしくみ | ・移動の意味 ・基本的な姿勢・体位保持のしくみ ・座位保持のしくみ ・立位保持のしくみ ・歩行のしくみ ・重心移動、バランス |
機能の低下・障害が移動に及 ぼす影響 | ・移動に関連する機能の低下・障害の原因 ・機能の低下・障害が及ぼす移動への影響(廃用症候群、骨折、褥瘡など) |
移動に関するこころとからだの 変化の気づきと医療職などとの 連携 | ・移動に関する観察のポイント |
中項目 | 小項目(例示) |
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身じたくに関連したこころとからだのしくみ | ・身じたくの意味 ・顔を清潔に保つしくみ ・ 口腔を清潔に保つしくみ ・毛髪を清潔に保つしくみ ・衣服着脱をするしくみ |
機能の低下・障害が身じたくに 及ぼす影響 | ・身じたくに関連する機能の低下・障害の原因 ・機能の低下・障害が及ぼす身じたくへの影響 ・ロ腔を清潔に保つことに関連する機能の低下・障害の原因 ・機能の低下・障害が及ぼす口腔を清潔に保つことへの影響 (歯周病、 むし歯、歯牙欠損、 口腔炎、嚥下性肺炎、口臭など) |
身じたくに関するこころとからだの変化の気づきと医療職などとの連携 | ・身じたくに関する観察のポイント |
・ |
中項目 | 小項目(例示) |
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食事に関連したこころとからだ のしくみ | ・食事の意味 ・からだをつくる栄養素 ・ 1日に必要な栄養量 ・ 水分量 ・食欲・おいしさを感じるしくみ(空腹、満腹、食欲に影響する因子、視覚・味覚・嗅覚など) ・食べるしくみ(姿勢・摂食障害、 咀嚼と嚥下) ・咀嚼と嚥下のしくみ(先行期、 準備期、 口腔期、 咽頭期、食道期) ・消化・吸収のしくみ ・のどが渇くしくみ |
機能の低下・障害が食事に及 ぼす影響 | ・食事に関連する機能の低下・障害の原因 ・機能の低下・障害が及ぼす食事への影響(誤嚥、低血糖・高血糖、食事量の低下、低栄養、脱水など) |
食事に関連したこころとからだ の変化の気づきと医療職などと の連携 | ・食事に関する観察のポイント |
中項目 | 小項目(例示) |
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入浴・清潔保持に関連したこころとからだのしくみ | ・入浴・清潔保持の意味 ・入浴の効果と作用 ・皮膚、爪の汚れのしくみ ・頭皮の汚れのしくみ ・発汗のしくみ ・リラックス、 爽快感を感じるしくみ |
機能の低下・障害が入浴・清潔保持に及ぼす影響 | ・入浴・清潔保持に関連する機能の低下・障害の原因 ・機能の低下・障害が及ぼす入浴・清潔の保持への影響(血圧の変動、ヒートショック、 呼吸困難、 皮膚の状態の変化など) |
入浴・清潔保持に関連したこころとからだの変化の気づきと医療職などとの連携 | ・入浴・清潔保持に関する観察のポイント |
中項目 | 小項目(例示) |
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排泄に関連したこころとからだのしくみ | ・排泄の意味 ・尿が生成されるしくみ ・排尿のしくみ(尿の性状、量、 回数含む) ・便が生成されるしくみ ・排便のしくみ(便の性状、量、回数含む) ・排泄における心理 |
機能の低下・障害が排泄に及ぼす影響 | ・排泄に関連する機能の低下・障害の原因 ・機能の低下・障害が排泄に及ぼす影響(頻尿、 失禁、下痢、便秘など) |
生活場面における排泄に関連したこころとからだの変化の気づきと医療職などとの連携 | ・排泄に関する観察のポイント |
中項目 | 小項目(例示) |
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休息・睡眠に関連したこころとからだのしくみ | ・休息・睡眠の意味 ・睡眠時間の変化 ・睡眠のリズム |
機能の低下・障害が休息・睡眠に及ぼす影響 | ・休息・睡眠に関連する機能の低下・障害の原因 ・機能の低下・障害が休息・睡眠に及ぼす影響(生活リズムの変化、活動性の低下、意欲の低下など) |
生活場面における休息・睡眠に関連したこころとからだの変化の気づきと医療職などとの連携 | ・休息・睡眠に関する観察のポイント |
中項目 | 小項目(例示) |
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人生の最終段階に関する 「死」の捉え方 | ・生物学的な死、 法律的な死、 臨床的な死 ・アドバンス・ケア・プランニング |
「死」に対するこころの理解 | ・「死」に対する恐怖・不安 ・「死」を受容する段階 ・家族の「死」を受容する段階 |
終末期から危篤状態、 死後のからだの理解 | ・終末期から危篤時の身体機能の低下の特徴 ・死後の身体変化 |
終末期における医療職との連携 | ・終末期から危篤時に行われる医療の実際(呼吸困難時、疼痛緩和など) ・終末期から危篤期、 臨終期の観察ポイント |
⑨発達と老化の理解
中項目 | 小項目(例示) |
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1)人間の成長と発達の基礎的知識 | ・成長・発達 ・発達段階と発達課題 |
2)発達段階別に見た特徴的な疾病や障害 | ・胎児期 ・乳児期 ・幼児期 ・学童期 ・思春期 ・青年期 ・成人期 |
3)老年期の基礎的理解 | ・老年期の定義 ・老化の特徴 ・老年期の発達課題(人格と尊厳、 老いの価値、 喪失体験、セクシュアリティなど) |
中項目 | 小項目(例示) |
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1)老化に伴う身体的・心理的・社会的変化と生活 | ・老化に伴う心身の変化と特徴(予備力、防衛力、回復力、適応力、恒常性機能、 フレイルなど) ・身体的機能の変化と生活への影響 ・心理的機能の変化と生活への影響 ・社会的機能の変化と日常生活への影響 ・認知機能、知的機能の変化と日常生活への影響 ・高齢者の心理的理解(喪失、 身近な人の死など) |
2)高齢者と健康 | ・高齢者の健康 ・健康寿命 ・サクセスフルエイジング ・プロダクティブエイジング ・アクティブエイジング |
3)高齢者に多い症状・疾患の特徴と生活上の留意点 | ・高齢者の症状、疾患の特徴 ・老年症候群 ・高齢者に多い疾患 |
4)保健医療職との連携 | ・保健医療職との連携、介護福祉士の役割 |
⑩認知症の理解
中項目 | 小項目(例示) |
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認知症ケアの歴史 | ・社会的環境と価値観の変化と認知症の捉え方 |
認知症ケアの理念 | ・パーソンセンタード・ケア |
認知症のある人の現状と今後 | ・認知症のある人の数の推移など |
認知症に関する行政の方針と施策 | ・認知症のある人への支援対策(認知症施策推進総合戦略、権利擁護対策など) |
中項目 | 小項目(例示) |
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認知症の基礎的理解 | ・脳の構造、機能 ・認知症の定義・診断基準 ・認知機能検査 |
認知症のさまざまな症状 | ・中核症状の理解 ・BPSDの理解 |
認知症と間違えられやすい症 状・疾患 | ・うつ病、せん妄など |
認知症の原因疾患と症状 | ・アルツハイマー型認知症 ・血管性認知症 ・レビー小体型認知症 ・前頭側頭型認知症 ・その他(正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、クロイツフェルト・ヤコブ病など) |
若年性認知症 | ・発症期(初老期、若年期) 別の課題 |
認知症の予防・治療 | ・認知症の危険因子 ・軽度認知機能障害 ・薬物療法(薬の作用・副作用) |
認知症のある人の心理 | ・認知症が及ぼす心理的影響 ・認知症のある人の特徴的なこころの理解(不安、 喪失感、混乱、怯え、孤独感、焦燥感、 怒り、悲しみなど) |
中項目 | 小項目(例示) |
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認知症に伴う生活への影響 | ・認知症のある人の生活のアセスメント ・認知症のある人の日常生活と社会生活 |
認知症ケアの実際 | ・本人主体のケア(意思決定支援) ・認知症のある人とのコミュニケーション ・認知症のある人への生活支援(食事、排泄、入浴・清潔の保持、休息と睡眠、 活動など) ・環境への配慮 |
認知症のある人への関わり | ・リアリティ・オリエンテーション(RO)、回想法、 音楽療法 、 バリデーション療法など |
中項目 | 小項目(例示) |
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地域におけるサポート体制 | ・地域包括支援センターの役割と機能 ・コミュニティ、 地域連携、 まちづくり ・ボランティアや認知症サポーターの役割 ・認知症疾患医療センター、 認知症初期集中支援チーム |
多職種連携と協働 | ・多職種協働の継続的ケア ・認知症ケアパス ・認知症ライフサポートモデル |
中項目 | 小項目(例示) |
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家族への支援 | ・家族の認知症の受容の過程での支援 ・家族の介護力の評価 ・家族のレスパイト |
⑪障害の理解
中項目 | 小項目(例示) |
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障害の概念 | ・障害の捉え方 ・障害の定義 |
障害者福祉の基本理念 | ・ノーマライゼーション、リハビリテーション、インクルージョン、 IL運動、 アドボカシー、エンパワメント、ストレングス、 国際障害者年の理念など |
障害者福祉の現状と施策 | ・意思決定支援 ・成年後見制度 ・障害者総合支援法、 障害者虐待防止法、障害者差別解消法 ・就労の支援 |
中項目 | 小項目(例示) |
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障害のある人の心理 | ・障害が及ぼす心理的影響 ・障害受容の過程 ・適応と適応規制 |
障害の理解 | ・身体障害の種類、原因と特性 ・知的障害の種類、原因と特性 ・精神障害の種類、原因と特性 ・発達障害の種類、原因と特性 ・高次脳機能障害の原因と特性 |
難病の理解 | ・難病の種類と特性 |
中項目 | 小項目(例示) |
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障害に伴う機能の変化と生活への影響の基本的理解 | ・障害のある人の特性を踏まえたアセスメント(ライフステージ、 機能変化、 家族との関係など) |
生活上の課題と支援のあり方 | ・ライフステージの特性と障害の影響 ・身体障害のある人の生活理解と支援 ・知的障害のある人の生活理解と支援 ・精神障害のある人の生活理解と支援 ・発達障害や高次脳機能障害のある人の生活理解と支援 ・難病のある人の生活理解と支援 |
QOLを高める支援のための理解 | ・合理的配慮 ・バリアフリー、 ユニバーサルデザイン ・障害のある人への各種の手帳 |
中項目 | 小項目(例示) |
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地域におけるサポート体制 | ・関係機関や行政、 協議会、ボランティアなどとの連携 |
多職種連携と協働 | ・他の福祉職との連携と協働 ・保健医療職との連携と協働 |
中項目 | 小項目(例示) |
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家族への支援 | ・家族の障害の受容の過程での支援 ・家族の介護力の評価 ・家族のレスパイト |
<領域:医療的ケア>
⑫医療的ケア
中項目 | 小項目(例示) |
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人間と社会 | ・介護職の専門的役割と医療的ケア ・介護福祉士の倫理と医療の倫理 ・介護福祉士などが喀痰吸引などを行うことに係る制度 |
保健医療制度とチーム医療 | ・健医療に関する制度 ・医療的行為に関係する法律 ・チーム医療と介護職員との連携 |
安全な療養生活 | ・痰の吸引や経管栄養の安全な実施 ・リスクマネジメント ・救急蘇生法 |
清潔保持と感染予防 | ・療養環境の清潔、 消毒法 ・感染管理と予防 (スタンダードプリコーション ) ・滅菌と消毒 |
健康状態の把握 | ・こころとからだの健康 ・健康状態を把握する項目(バイタルサインなど) ・急変状態の把握 |
中項目 | 小項目(例示) |
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喀痰吸引の基礎的知識 | ・吸引のしくみとはたらき ・喀痰吸引が必要な状態と観察のポイント ・喀痰吸引法 ・喀痰吸引実施上の留意点 ・吸引を受ける利用者や家族の気持ちと対応、説明と同意 ・呼吸器系の感染と予防(吸引と関連して) ・喀痰吸引により生じる危険と安全確認 ・急変・事故発生時の対応と連携 ・子どもの喀痰吸引 |
喀痰吸引の実施手順 | ・喀痰吸引で用いる器具・器材とそのしくみ、清潔操作と清潔の保持 ・喀痰吸引の技術と留意点 ・喀痰吸引に必要なケア ・報告及び記録 |
中項目 | 小項目(例示) |
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経管栄養の基礎的知識 | ・消化器系のしくみとはたらき ・経管栄養が必要な状態と観察のポイント ・経管栄養法 ・経管栄養実施上の留意点 ・経管栄養に関係する感染と予防 ・経管栄養を受ける利用者や家族の気持ちと対応、説明と同意 ・経管栄養により生じる危険と安全確認 ・急変・事故発生時の対応と連携 ・子どもの経管栄養 |
経管栄養の実施手順 | ・経管栄養で用いる器具・器材とそのしくみ、清潔操作と清潔の保持 ・経管栄養の技術と留意点 ・経管栄養に必要なケア ・報告及び記録 |
<領域:総合問題>
⑬総合問題
4領域(人間と社会、 介護、 こころとからだのしくみ、医療的ケア)の知識及び技術を横断的に問う問題を、事例形式で出題する。