第36回 筆記試験日 2024年1月28日(日)

【3-1-3】家族

この記事はで読むことができます。

家族の概念

家族

家族

夫婦の配偶関係や親子・兄弟などの血縁関係によって結ばれた親族関係を基礎にして成立する小集団。

家族の構成員は、愛情や感情によって強く結ばれています。

親族

親族

6親等内の血族と配偶者、および3親等内の姻族

血族は、血縁関係にある人のことです。

生物学的に血縁関係がなくても、養親子関係にある者(法定血族)も含まれます。

法律上は、本人の血族6親等までが親族です。

姻族は、配偶者の血族のことです。

本人の血族の配偶者もふくまれます。

法律上は、3親等までが親族です。

「親等」のカウントは、本人や配偶者を「0」として始めます。

世帯

世帯

住居及び生計を共にする者の集まり又は独立して住居を維持し、若しくは独立して生計を営む単身者

世帯

住居及び生計を共にする者であれば、親族でなくても「世帯」になります。

世帯構造

世帯数と平均世帯人員の年次推移

2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況│厚生労働省

65 歳以上の者のいる世帯の世帯構造の年次推移

2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況│厚生労働省

世帯や家族の中で介護をすることが難しくなり、その役割を社会が担う必要が出てきました。これを「介護の社会化」といいます。

家族の構造と形態

核家族と拡大家族

核家族・夫婦のみ
・夫婦と未婚の子
・ひとり親と未婚の子
拡大家族・複数の核家族
 (3世代同居など)
直系家族・拡大家族のうち
 親と一人の既婚の子からなる
 縦の系列の家族
複合家族・拡大家族のうち
 親と複数の既婚の子からなる
 家族

定位家族と生殖家族

定位家族自分が子どもとして過ごした家族
生殖家族・子どもが生まれて自分が親となった家族

家族の機能と役割

家族の機能については様々で、時代によっても変化しています。

生活維持機能衣食住などの生活水準を維持しようとする機能
生命維持機能個人の生存にかかわる食欲・性欲の充足や安全を求める機能
パーソナリティの形成機能子育てにより子どもを社会化する機能
パーソナリティの安定化機能家族だけが共有するくつろぎの機能
ケア機能介護が必要な構成員を家族で支える機能

家族の変容

時代とともに家族だけでこれらの機能を維持することは難しくなり、企業や学校、政府によって吸収されたり、補助されるようになりました。

特に「ケア機能」については、介護の機能が社会に求められるようになりました。これを「介護の社会化」といいます。

家族観の多様性

かつては「家庭は女性が、仕事は男性が」という家族観が一般的でした。

しかし、世帯構造の変化など家族観も多様化しています。

家族という大きなくくりではなく、家族を構成している一人ひとりをみる視点が大切になってきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です