第36回 筆記試験日 2024年1月28日(日)

【9-2-3】高齢者に多い症状・疾患の特徴と生活上の留意点

この記事はで読むことができます。

高齢者の症状・疾患の特徴

老年症候群

高齢者に多い疾患

ここからは高齢者によくみられる疾患の種類と、その原因や症状などについてみていきましょう。

部位別にみていきます。

目の疾患

白内障

白内障とは、目の中でレンズの役割をしている水晶体が白く濁ることで視力が低下する病気です。

様々な原因で起こりますが、最も多いのは加齢によるものです。(加齢性白内障といいます。)

白内障の主な症状

視力が低下する

視界が全体的にかすむ

光をまぶしく感じる

暗いときと明るいときで見え方が違う

日常生活に支障がなければ、点眼薬を使用することで進行を遅らせることができます。

しかし、点眼薬だけでは症状を改善したり、視力を回復させることはできません。

治すことはできないんだね?

白内障が進行して、日常生活に支障が出る場合は、外科手術が行われます。

手術では、濁った水晶体をとりだして、かわりに人工のレンズを挿入します。

手術をすることで、症状の改善や、視力の回復が見込めます。

緑内障

緑内障とは、眼球内の圧力(眼圧)が高くなることで視神経が障害される病気です。

原因としては、生まれつきの目の構造のほかに、目の怪我、糖尿病や白内障などの病気、ステロイド薬の副作用などがあります。

緑内障の主な症状

視力が低下する

視界が狭くなる(視野狭窄)

部分的に見えなくなる(視野欠損)

一度障害を受けた視神経は元には戻らないため、緑内障を完治させることはできません。

眼圧を下げる点眼薬を使用することで、進行を抑えることができるほか、

レーザー療法などがあります。

緑内障は、自覚症状がないことが多く、知らないうちに病気が進行していることが多くあります。

緑内障は、日本の失明原因第1位となっています。

加齢黄斑変性症

加齢黄斑変性とは、網膜にある黄斑という組織が、加齢によって機能が低下することで視力が低下する病気です。

加齢黄斑変性症の主な症状

モノがゆがんで見える

視野の中心が暗くなる(中心暗点)

視力が低下する

高齢者に多い目の病気を比較してみましょう。

目の病気の比較表

白内障緑内障加齢黄斑変性症
原因加齢による水晶体の混濁眼圧の上昇による視神経の障害網膜の黄斑部の障害
症状視力低下
視力低下
視野狭窄
視力低下
中心暗点
治療薬物療法
手術
薬物療法
レーザー手術
薬物療法
レーザー手術
特徴自覚症状がないことが多い
中途失明原因の第1位
高齢者に多い目の病気

耳の疾患

伝音性難聴

感音性難聴

混合性難聴

皮膚の疾患

老人性皮膚掻痒症

疥癬

白癬

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