第36回 筆記試験日 2024年1月28日(日)

【4-4-1】介護福祉における自立支援

この記事はで読むことができます。

自立支援の考え方

介護における自立支援とは、介護が必要な人が、できるかぎり自分の能力を活かして自立した生活ができるように、支援・介護をすることです。

自立支援

介護が必要な人が、できるかぎり自分の能力を活かして自立した生活ができるように、支援・介護をすること

できる部分は本人にしてもらい、できない部分を支援するという考え方です。

身体的な自立だけでなく、精神的自立経済的自立など、様々な視点から支援することが求められます。

利用者理解の視点

ICFの考え方

ICFでは、マイナス面(疾病・障害)だけでなく、プラス面(生活機能)にも注目するようになりました。

ICF

国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health)

エンパワメント

エンパワメント

その人が持っている障害やマイナス面に着目して援助をするのではなく、長所、力、強さに着目して援助すること

ストレングス

ストレングス

援助を受ける利用者自身が持つ心理的な意欲や積極性、または身体面の治癒力や残存機能、社会資源などの環境要因の能力や強さのこと

意思決定支援

介護サービスを受けるにあたって、利用者はどのようなサービスを利用したいのか

「十分な説明を受けたうえで、サービスを自己決定する権利」が保障される必要があります。

この権利を保障するためには、利用者にとって必要とされる情報を、本人が理解できる方法で伝える必要があります。

また、利用者本人が意思表示をすることができるかを確認することも大切です。

家屋と意見が異なる場合は、利用者本人の意志を代弁し、意見調整を行うことも必要です。

ライフスタイルの自己決定権

一日の生活リズムや生活動作の方法だけでなく、

生きがいといった人生に対する価値観に合わせて、利用者の生活を支援します。

介護福祉職の思い込みや決めつけによる支援にならないよう、利用者の自己選択の機会を奪わないようにする必要があります。

生命・医療の自己決定権

体調が悪いときに医療機関を受診するかどうか、

生命に関わる緊急事態のときに、延命治療を行うのかなど

利用者の健康に関わる自己決定権を支援します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です