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老年症候群とは
老化に伴って、心や体に様々な症状がまとまって出てくることを老年症候群といいます。
老年症候群
加齢に伴い高齢者に多くみられる、医師の診察や介護・看護を必要とする症状・徴候の総称。
老化現象ともいい、特に75歳以上の後期高齢者に多くみられる。
代表的な症状として、動機や息切れ、めまい、しびれ、尿失禁、転倒、不眠、うつ、認知機能の低下などがあり、
老年症候群の症状・徴候は、50項目以上が存在します。
また、老年症候群の特徴として、複数の症状をあわせ持つことが挙げられます。
このような身体の不調が、日常生活や社会参加の妨げとなることもあります。
このような加齢に伴う心身の変化から活動や参加の機会を守り、要介護状態にならないように健康であり続けるためにも「介護予防」の観点が重要になってきます。
介護予防の目的
厚生労働省によると、介護予防とは
- 要介護状態になることをできる限り防ぐこと
- 要介護状態になることをできる限り遅らせること
- 要介護状態にあっても、その悪化をできる限り防ぐこと
- 要介護状態にあっても、状態の軽減を目指すこと
と定義されています。
健康な高齢者は、要介護状態にならないようにし、すでに要介護状態にある高齢者は、状態の悪化を防ぎ、改善を目指します。
介護予防は、対象者と目的によって大きく3段階に分けられています。
生活習慣病予防及び介護予防の「予防」の段階
1次予防(活動的な状態)
対象:健康的・活動的な状態にある高齢者
目的:活動や生活機能を維持し、向上させる(予防する)
2次予防(虚弱な状態)
対象:要支援・要介護状態になる可能性の高い高齢者
目的:早期発見・早期対応することで、要支援・要介護状態になることを防ぐ、遅らせる
3次予防(要介護状態)
対象:すでに要支援・要介護状態にある高齢者
目的:重度化を防止するとともに、要介護状態の改善を目指す
1次予防では健康を維持し、2次予防では早期発見・対応し、3次予防では重度化を防止し改善を目指します。